日々新たな特性をもったステンレス素材が開発されています。
様々な分野でより最適なボルトを供給する為に、それらの素材の特性を活かしたボルトの製品化に私達もまたチャレンジし続けています。
高耐食・高強度を兼ね備えたJIS鋼種 最上級の二相ステンレス鋼です。 塩化物環境下での耐食性、すきま腐食性、応力腐食割れ性(耐SCC)にも強く、SUS316Lより格段に優れています。 また、高強度である為、サイズダウン設計が可能です。 2013年3月 JIS G 4308ステンレス鋼線材に規格化され 今後、幅広い分野に使用が見込まれます。
日鉄ステンレス㈱が開発した二相ステンレス鋼です。
クロム:21%、ニッケル:2%、モリブデン:0%
レアメタルであるニッケル含有量が約2%、モリブデン含有量が0%なので省資源型でありながら耐食性は汎用鋼種SUS304と同等レベルです。
高強度である為、サイズダウン設計が可能です。
ニッケル含有量が少ない為、価格の変動リスクが軽減できます。
ASTM/UNS S32304は世界的に普及され始められている省合金型二相ステンレス鋼です。
ニッケルの含有量が約4%なので省資源型でありながら耐食性は汎用鋼種SUS316Lと同等レベルです。高強度である為、サイズダウン設計が可能です。
ニッケル含有量が少ない為、価格の変動リスクが軽減できます。
ASTM:米国材料試験協会(American Society of Testing and Materials)
UNS:金属材料の識別番号システム(Unified Numbering System)
析出硬化熱処理によって非常に高い硬度が得られるステンレス鋼です。
熱処理温度によっては1000N/m㎡の引張強さを有します。耐食性は汎用鋼種SUS304と同等レベルです。現在は建築分野に於いて10T-SUS高力ボルトの材料として使用されています。
オーステナイト系ステンレス鋼は冷間加工により加工硬化しますが、高強度が得られるものは通常透磁率が大幅に増加し、磁気誘導を発生します。
使用環境によっては高強度でかつ非磁性を必要とされ、これに応えるために開発された大同特殊鋼㈱独自鋼種です。
冷間強加工により、引張強さ:800N/m㎡以上でかつ透磁率は1.1μ以下で耐食性はSUS304と同等レベルです。非磁性を求める分野に最適です。